京成バス長沼営業所データベース - 弁天橋

弁天橋(べんてんばし)

橋の名前の由来である弁天は正式名称を「横戸元池弁天宮」といい、橋の東側にあります。
1724(享保9)年、平戸村(八千代市平戸)の染谷源右衛門が計画した印旛沼の干拓事業は失敗後も幕府に引き継がれ、田沼意次や水野忠邦の手によって工事が進められました。しかしかなりの難工事であったことから挫折し、最終的に印旛沼と花見川がつながったのは1960(昭和21)年。実に240年ほど経ってからの完成となりました。
天明普請の際に台地が削られこの付近の花見川のもととなる「高台池」が完成し、元池弁天宮が建立されたのはこの後の1715(正徳5)年のことです。対岸の集落との行き来や元池弁天宮への参拝を目的として弁天橋が架けられたのもこの頃と推測されます。当時の弁天は橋の海側すぐ横にあり、戦後の工事の際に現在の場所に移されました。

戦後すぐまでの弁天橋はただ細い木の橋が架けられているだけでしたが、花見川の工事と合わせて1958(昭和33)年に2代目の橋に架け替えられました。現在の橋は1994年に再度架け替えられたもので、美しい赤色が特徴的です(褪せていましたが2021年冬に再び塗装されました)。
ちなみに花見川流域の左右が高く盛り上がっているのは台地を削った時の残土丘で、関東ローム層の上に木下層が乗っかる形となり少し掘ると貝の化石が出てきます。木下層は約12万年前の古東京湾時代の堆積層のため、貝など海の生き物の化石が非常に多く出土することが特徴です。サイクリングロードや横戸緑地はこの残土丘の上に形成されています。


いきいきプラザ方面バス停

所在地:千葉県千葉市花見川区横戸町
通過系統行先次停留所
八千13(花まわる号外回り)いきいきプラザ横戸団地

八千代台駅方面バス停

所在地:千葉県千葉市花見川区横戸町
通過系統行先次停留所
八千13(花まわる号内回り)京成大和田駅、八千代台駅方面高台向

時刻表→http://transfer.navitime.biz/keiseibus/pc/diagram/...
参考文献:『ふるさと横戸 第1集(横戸小創立50周年(130周年)記念)』横戸小みどりの少年団育成会(2004)
     花見川開削遺跡を歩く